地方から見た政治のあり方

無関心でも無関係でいられない政治のあり方。誰かが言っている事よりもまずは自分からどう見えるかが大事です。

広島への視察研修 その3ー神石高原町(地域に誇りと活気をー様々な定住支援)

思いつく限りの定住支援策

 とにかく出来る事は何でもしようと、結婚祝い金、誕生祝い金、18歳までの医療費助成、空き家改修支援、若者雇用支援、地域通貨での助成・・・、中でも子育て支援が充実しているのが分ります。やはり地域に小学校が残っていないと活力が失われてしまう。それを防ぐ為にはなんとしても子どもを地域に残す事をターゲットにした支援が必要になる。論理は明確、前向きに取り組むほどよい。すべてが結果に繋がらなくても、そのうちのいくつかは結果に繋がっています。

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神石高原町の立地

 広島県東部、岡山県と接する山間地。南を福山市と接し、中国自動車道や山陽自動車道、広島空港にもアクセスしやすい立地にあります。中国地方の山間地はなだらかで、山間に集落が点在しています。主要道にあわせてそれらの集落に細かく市道が繋がっています。

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http://www.hoshinosatoiseki.jp/map.html

 

 

予算、人口は・・・

 4町村の合併により、合併算定で交付金処置されていますが、今後は段階的に一本算定されていきます。多数の公共施設、道路の修繕・・・、今後の歳出をいかに削るかと言う課題はどこも同じ。

 1960年代以前は3万人ほどいた人口が、高度成長期以降激減していき、いくらか減り方はなだらかになってはいるものの2016年で9224人となっています。

 

源流の里 対策事業

 集落支援員を設置し、実態と課題の把握に努め、それらをどう解決していくかのビジョンを地域が主体になって持てるかどうかが最初の山だった。集落の維持・再生計画が策定され、取り組みがスタートしたモデル地区に地域おこし協力隊を配置。集落支援員、行政、関係機関をあわせて支援を開始していった。

 評価軸となるものもモデルがあるわけではなかったので作り出している。①現実的な問題意識②集落・地域の主体性及び持続可能性の展望、この2点がどれだけ変化したのかを見ていった。

 自らの地域を改めて振り返る事は、「ここに住む価値」を再認識する事に繋がっており、最終的に「ここにおったらえい」という誇りを取り戻すようになっていきたい。それは協力隊に来てくれた方の言葉でもあったと言います。

 

具体的に

 地域の「これまでの歴史」の流れが縦糸。地域の「いま」の元気が横糸。縦糸と横糸でしっかり織り上げられる町へ。誇りの再生から町の将来を担う人材育成を。

  •  やれる事は今まで精一杯やってきた・・・その裏返しである根強いあきらめムード。いまは地域の事より自分の事で精一杯。これまでの政策の抜け穴でもあります。
  •  若者や女性の具体的に動ける人の力がないと始まりません。
  •  見やすいホームページで情報発信している。載せるのは人や地域の魅力であり、補助金の充実をPRしているわけではない。この地域や人々に魅力を感じた人に来てもらいたい。